ジョイクリニック神戸三宮 管理栄養士です。
気温や湿度が高くなってくるこの季節は、食中毒が起こりやすい時期です。
食中毒を予防するために、『食中毒予防3原則』をしっかり守りましょう!
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。
ウイルスの場合は食品中では増えないので、「つけない」、「やっつける」が重要となります。
食中毒が発生しやすいこの時期には特に、
細菌などを食べ物に「つけない」
食べ物に付着した細菌などを「増やさない」
「やっつける」
の食中毒予防3原則を徹底しましょう
★食中毒予防3原則★
鶏肉の食中毒 “カンピロバクター”に注意!
新鮮な鶏肉と言われても。。。
生の鶏肉は食べないで!
刺身・タタキは危険!新鮮なほど菌も元気です!
食肉、特に鶏肉はカンピロバクターに汚染されていることが多く、食中毒の主要な原因食品となっています。
カンピロバクター 食中毒は食中毒全体の約20%を占め、腸炎ビブリオやサルモネラと並んで、最も頻度の高い食中毒の一つです。
=主な症状=
吐き気や腹痛、水溶性下痢、血便、風邪のような症状
=何が怖い?=
🔔子供や抵抗力の低い方は重症化しやすい
🔔稀に手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症することがある
=対策=
❶新鮮なものであっても、生の鶏肉は食べない
❷加熱不十分ではないか注意(サラダチキンなどは注意)
「生焼け」を避け、十分加熱して食べるようにする
❸鶏肉は最後に調理。使用した器具は洗浄+消毒
❹熱や乾燥に弱い。調理器具は使用後によく洗浄し、熱湯消毒して乾燥させる。
カンピロバクターは「新鮮な鳥刺し」や「新鮮なレバ刺し」であってもカンピロバクターが付着していれば食中毒を起こすことがあり、お店で出された鳥刺しやレバ刺しで起こすことも多くあります。
食べてから発症まで数日かかることから、原因とは思いつかないかもしれませんが注意が必要です。
また、最近では、この菌による食中毒は家庭内での調理よりも、飲食店やバーベキューなどでの発生率が高くなっています。
低温に強く、冷蔵庫内でも長期間生存することから、生食肉と他の食品の接触を避け、また、生食肉は十分に加熱調理することが感染防止に重要です。